2022.11.21
医院承継のメリット・デメリット
開業医の高齢化が進み、閉院や承継を検討する医院が増えてきている状況です。
以前は開業を考えた際に新規開業が当たり前でしたが、昨今では医院の事業承継も選択肢の一つになってきています。
今回は、新規開業と比較した際、後継の先生にとっての事業承継のメリット・デメリットをお伝えいたします。
【メリット】
- (1)現在の患者さんを引き継ぐことが出来る。
新規開業の際に一定の患者さんを獲得するには相当な時間や労力を要します。
事業承継の場合は、今までの患者さんを引き継ぐことが出来るので、資金繰りの関係で新規患者数などに大きく囚われることなく、心に余裕を持って診療が出来ます。
- (2)初期投資が削減出来る。
土地や建物、医療機器の調達、人材確保に係る費用などが削減できます。
昨今では土地の価格や建築費も高騰しているため、多少の改修が必要でも新規で建設する必要がないことは大きなメリットになります。
- (3)従業員を引き継ぐことが出来る。
実務に慣れている従業員や、患者さんと親しい従業員をそのまま引き継げることは後継の先生にとってだけでなく、患者さんにとっても安心感につながります。
新規で従業員を雇用する場合は、雇用にかかる費用や研修も必要となってきますので、後継の先生にとっては従業員をそのまま引き継げることも大きなメリットとなります。
【デメリット】
(1)既存の建物を引き継ぐため、場所を選ぶことが出来ない。
新規出店の際は場所だけでなく、レイアウトもご自身の希望に合わせて選択ができますが、承継の際は選択することができません。
(2)前院長との理念や診療方針の違い
理念や診療方針のすり合わせは承継前には必ず行っておく必要があります。理念や診療方針が違う場合、患者離れだけでなく、従業員が離職する懸念もあります。
承継後も、前院長の理念や診療方針を引き継ぐことが大切です。
地域の医療を支えるためにも、診療所の存続は大きな問題となっています。
上記のメリット・デメリットも踏まえ、自分自信がやりたい医療が出来る場所・方法は何かご検討ください。
(株)ミズでは新規開業だけでなく、事業承継に関してのご相談も承っております。
事業承継も選択肢の一つで考えられた場合もお気軽にご相談ください。
新規開業・事業承継をご検討の方は(株)ミズへお気軽にご相談ください。