2025.04.26

【抗菌薬適正使用体制加算について】

【抗菌薬適正使用体制加算について】

 

本記事では2024年4月の診療報酬改定で新設された抗菌薬適正使用体制加算についてご紹介します。導入から1年が経ちますが、取得されていないクリニック様のお役に立てればと思います。

 

抗菌薬適正使用体制加算とは

日本におけるAccess抗菌薬の使用率が低い現状を踏まえ、適正使用を促進するため新たな評価制度が導入されました。

関連資料:抗菌薬適正体制加算届出書添付書類

https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kyushu/r6-k01-5.pdf

算定要件

加算を算定するためには、Access抗菌薬の使用率が数値化可能なサーベイランスへの参加が必須です。さらに、下記のいずれかの条件を満たす必要があります。

➀直近6か月間に、入院中以外の患者に対して使用した抗菌薬のうち、Access抗菌薬と分類される薬剤の使用比率が60%以上であること。

②または、サーベイランスに参加している医療機関の中で、上位30%以内にランクインしていること。

※詳細な使用比率等については、診療所版J-SIPHEをご確認ください。

https://oascis.ncgm.go.jp/

算定可能回数

患者1人につき月に1回の算定が可能です。

算定点数 5点

Access抗菌薬とは

WHOが提示する抗菌薬の適正使用ガイダンスに基づき、抗菌薬は「Access」「Watch」「Reserve」の3カテゴリー(AWaRe(アウェア)分類)に分類されています。

Access抗菌薬は、一般的な感染症に対して第一選択または第二選択として使用される薬剤が含まれ、患者に安全で効果的な治療を提供できる点に加え、高品質かつ低コストで利用できるのが特徴です。また、たとえ耐性が生じた場合でも、他の治療選択肢が残されているため、安心して使用することが可能です。

[引用資料]:国立国際医療研究センター病院
https://amr.ncgm.go.jp/pdf/20241030_press.pdf

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