ご開業のきっかけを教えて頂けますか?
小さい時からいわゆる「町医者」になりたいとの遠い夢はあったと思います。
若い時は大学病院などの急性期医療機関で心筋梗塞や心不全と向き合っていました。心筋梗塞になってしまった患者さんのカテーテル治療や心不全になってしまった患者さんに対する補助循環や呼吸器管理や薬物治療などの急性期治療に一生懸命取り組んでいました。そうした中で心臓リハビリの担当リーダーを任せられたときに2次予防の重要性を改めて実感しました。また、その頃から患者さんの「大きな病気を患って初めて、今までの生活を後悔している」という言葉がより頭に残るようになっていました。そのような患者さんとの関わりの中で、大病をする前の「病気の予防」の大切さを強く感じました。
自分の知識を高めていきながら、「循環器疾患とそのリスクとなる生活習慣病に強いクリニック」かつ心疾患を起こしてしまった患者さんに対する2次予防の実現のため「心臓リハビリを備えたクリニック」というコンセプトのあるクリニックを作りたいと思いました。