2022.07.13
クリニック開業でよくある失敗
クリニック開業でスタートダッシュを決めようと思ったら、準備をしっかりと進めることが大切です。しかし、十分に資金を用意して設備を整えたとしても、重要なことを見過ごしていれば失敗に終わることがありますし、思わぬところでミスする可能性もあります。では、そうしたリスクを最小限に抑えるためにはどんなことが必要なのでしょうか?
開業後のよくある失敗
失敗その1:開業地を誤ってしまう
いかにいいハードウェアを揃えた施設だとしても、患者さんに気づいてもらって、来院してもらわないと意味はありません。交通が不便であったり分かりにくい場所にあったりすると患者さんは来院しにくいです。開業地を選ぶことは、そのクリニックの将来を左右する重要な要素ですし、取り返しのつかないことですので慎重に選びましょう。
対策するには
診療圏調査をしっかりとやることが必須です。
現状だけでなく、そのエリアの将来の都市開発などの予定などを役所などに問い合わせをするなどしてできる限り入念に調査する必要があります。
資金管理が杜撰である
クリニックは当然患者さんに来院していただけなければ収入になりませんし経営も軌道に乗りません。
十分な運転資金を用意していなければすぐに経営が苦しくなる原因になります、また、懐具合に対して必要以上の設備投資にお金をかけることも失敗の原因になります。
最低でも6ヶ月分の運転資金を用意し、初期投資に必要以上のお金をかけることは控えましょう。
機器に関しては購入のほかリースなどの選択肢もあります。リース導入では全額損金に計上できるので、その辺りを税理士と相談して決めるのもいいでしょう。
集患対策が甘い
ホームページやGoogleのマイビジネス登録など、今の集患手法をきちんととっていないと、新規患者がそのクリニックの存在や強みを気づかないままになってしまいます。
いかに腕の良いドクターでも存在を知られなければ意味はありませんので、集患対策にはきちんと力を入れましょう。
スタッフの採用がうまくいかない。
人間関係が良くない。
スタッフ採用を失敗してしまうと、その後の業務に影響が出る場合があります。
採用の際に「求める人物像」を明確にし、求人票などに反映させましょう。
また、採用後にスタッフの不満がトラブルの原因になり得ますので、定期的に面談を行うなどコミュニケーションをしっかりと取り、スタッフの教育にも力を入れましょう。
経営知識の不足
何度もお伝えしていますが、開業医は経営者です。
経営のことは苦手とはいってもコンサルに丸投げしているようでは、この先が不安です。
コンサルはあくまでコンサルであって、他人の財布で商売をしているようなものなので、任せ過ぎは要注意です。
コンサルが悪いわけではないですが、経営者としては基本的には自分で考えるべきです。
まとめ
いかがでしたか?
これらが絶対ではありませんし、そのほかにも成功と失敗を分ける要因はたくさん潜んでいます。
クリニックの経営を軌道に乗せるには、自分自身がしっかりと患者さんの気持ちを考え、いかに利便性が良く、安心して通えるクリニックを作り上げなければなりません。患者さんの気持ちを考えるということはマーケティングです。マーケティング思考をしっかりと持って、クリニック開業に向けて頑張りましょう。